沈建仁教授 「光合成における水分解・酸素発生の分子機構の解明」で朝日賞の受賞決定
2013年01月04日
本学大学院自然科学研究科(理学部)の沈建仁教授が2012(平成24)年度朝日賞に選ばれました。
朝日賞は、公益財団法人朝日新聞文化財団が1929年に創設した賞で、学術・芸術などの分野で傑出した業績を挙げ、わが国の文化、社会の発展、向上に多大な貢献をされた個人または団体に贈られます。過去の受賞者の中から後年、ノーベル賞や文化勲章を受けた方も多く出ている大変名誉ある賞です。
沈教授は、長年に渡り光合成タンパク質の構造解析の研究を行ってきました。2011年には、わが国が世界に誇る大型放射光施設SPring-8(Super Photon ring-8 GeV)を利用し、光合成において光エネルギーを利用して酸素を発生させる反応機構を解明しました。この研究成果は世界に大きな衝撃を与え、アメリカの国際科学雑誌Scienceがその年に得られた画期的な10の科学成果「Breakthrough of the Year 2011」にも選出される快挙を成し遂げました。
今回の朝日賞受賞は、これら長年の研究とその成果に対して行われ、共同研究者である大阪市立大学複合先端研究機構の神谷信夫教授とともに受賞することが決定しました。
授賞式は1月31日に、東京・日比谷の帝国ホテルで行われる予定です。
朝日賞:http://www.asahi.com/shimbun/award/asahi
写真
受賞が決定した沈建仁教授(左)と大阪市立大学の神谷信夫教授
(写真提供:朝日新聞社)
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