塚本勝巳先生の講演会『科学の運 偶然か、必然か?-ウナギ研究40年を振り返って-』が開催されました
2013年09月28日
ウナギの生態学研究の世界的権威で、農学賞、エジンバラ公賞など数々の賞を受賞されてきた塚本勝巳博士(日本大学教授、東京大学名誉教授)による講演『科学の運 偶然か、必然か?-ウナギ研究40年を振り返って-』が、日本動物学会第84回岡山大会の公開講座として9月28日に岡山大学津島キャンパスにて開催されました。ご講演で塚本先生に、ニホンウナギの産卵場所の発見に至るまでの幾つもの困難を、様々な調査結果や実験事実を解析して考え出された仮説を基に一つ一つ打ち破っていく過程について、ユーモアを交えつつ分かりやすく紹介していただきました。なかでも、「あきらめずにその時々において最善を尽くすことでやってくる幸運がある」、「一つのことが分かると次の問題が見えてくる、即ち研究に終わりはない」、というお話が印象的でした。
なお、本講座は、共同利用拠点理学部附属牛窓臨海実験所が中心となり、日本財団海洋教育促進プログラムによる支援も受けて行われました。日本動物学会第84回大会は、理学部生物学科の高橋純夫教授が大会長を務め、同学科の動物科学系教員が中心となって運営されました。3日間の会期中1千人を超える研究者が参加して、最新の研究成果の報告と活発な質疑がなされました。
【本件問い合わせ先】
理学部附属臨海実験所 TEL:0869-34-5210
日本動物学会第84回大会実行委員会
理学部生物学科内 TEL:086-251-7866